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胸の悩み

副乳

生まれつき乳房の数が多いことを多乳房症といい、過剰な乳房を副乳といいます。わきの下から正常乳頭を通り大腿内側に至る弓なりの線上に見られることが多いです。ホルモンと関連してしこりが大きくなったり、痛みが出たりすることがあります。膨らみが目立つ場合や症状が強い場合には手術が適応となることがあります。手術で副乳組織を取り除くことで症状の改善や形態の改善が見込めます。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全、再発などの合併症があります。

陥没乳頭

乳頭が突出せず、奥へ引き込まれている状態です。乳腺炎、授乳困難などが問題となります。軽症例では乳頭吸引器等で改善することがあります。重症例や保存的治療で改善しない場合には手術を選択することがあります。

手術では、陥没した乳頭を突出させ形態を改善し、再陥没しないようにすること、授乳機能を温存することが重要です。なるべく乳管を温存し授乳機能が消失しないように乳頭を引き出しますが、再陥没の可能性もあり修正手術を要する場合があります。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全、再発などの合併症があります。

女性化乳房

女性化乳房は、男性の乳腺組織の良性の増殖性変化で、女性の乳房のように膨らみが生じ、疼痛を伴うこともあります。エストロゲン活性の増加、アンドロゲン活性の低下、さまざまな薬剤が原因となりますが、特発性(原因不明)のものもあります。一般に思春期や青年期の女性化乳房は、生理的・特発性のものが多く、自然消退することが多いようです。中高年以降は薬剤性の割合が多く、また乳癌の可能性も念頭に置く必要があり、乳腺外科専門医の診察が必要です。薬剤性の場合には、原因薬剤を中止することは困難であることが多いため、経過観察となります。

疼痛が強く、また整容的に問題がある場合などは、手術による乳腺組織の切除も選択肢となります。乳輪周囲半周程度を切開し、乳腺組織を摘出します。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全、乳輪乳頭壊死などの合併症があります。

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