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眼瞼内反・外反

眼瞼内反症

眼瞼周囲の支持組織の弛緩によって起こる疾患で、ほとんどは下眼瞼に起こります。睫毛が眼球に当たることで、異物感、羞明、眼脂、流涙などの症状があります。睫毛を抜毛することにより症状が改善する場合には、手術で眼瞼や睫毛を外反させることで症状の改善が見込めます。術前に眼科での検査をおすすめします。病態や重症度によって手術方法が異なります。

再発の少ない方法として、牽引筋腱膜を前転し瞼板に縫合固定する眼瞼下制筋前転法を行うことが多いです。これに加えて眼輪筋短縮術や余剰皮膚切除を追加することがあります。手術には、出血、疼痛、感染、発赤、血腫、腫脹、眼脂、流涙、縫合不全などの合併症があります。再発の可能性があります。再発を防ぐために少し過矯正にすることがあり、眼瞼外反となる場合がありますが、数ヶ月で改善します。

下眼瞼外反症

下眼瞼が外反し結膜が露出している状態です。完全に閉瞼できず眼球乾燥や流涙、角結膜損傷が起こります。加齢による瞼板支持組織の弛緩による退行性眼瞼外反、顔面神経麻痺に伴う麻痺性眼瞼外反、外傷や炎症などによる瘢痕性眼瞼外反症などに分類されます。

原因や症状、外反の程度により手術適応が決まります。退行性眼瞼外反では、瞼板短縮術で水平方向の弛緩を改善したり、外眼角形成術を行い下眼瞼を上後方に吊り上げ固定します。重症例では耳介軟骨移植を行うこともあります。麻痺性眼瞼外反では、退行性眼瞼外反と同様に、水平方向の弛緩を改善したり、重症例では軟骨移植が適応となることがあります。瘢痕性外反症に対しては、瘢痕を解除しZ形成術や植皮術を行います。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、眼脂、流涙、縫合不全などの合併症があります。再発の可能性があります。複数回の手術を要する場合があります。

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