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顔面神経麻痺

顔面表情筋を動かしている顔面神経が、種々の原因により障害された状態です。主な原因としてウイルス感染、腫瘍切除、外傷、先天性などがあります。手術には、主に形態的な左右差を整えることを目的とした静的再建術と、顔面の動きを再現することを目的とした動的再建術とがあります。

当院では、局所麻酔で可能な範囲での静的再建術が可能です。下がったまぶたや眉毛に対して皮膚を切り取って吊り上げる、口角の下垂に対して筋膜などを移植して吊り上げる、といった治療があります。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全などの合併症があります。術後は時間経過、加齢とともに下垂してきますので、その都度症状に合わせて手術を計画します。

陥入爪・巻き爪

陥入爪

爪の端が皮膚に食い込み痛みや腫れが生じたり、傷ができたり排膿したりする状態のことです。原因として、間違った爪切りによる深爪、合わない靴などによる爪の圧迫、外反母趾などの足変形、爪白癬などがあります。

爪切り指導、フットケア、ワイヤーなどの矯正具などの保存的治療で改善しない場合や症状が強い場合などには、手術を選択することがあります。手術では、陥入している爪の端とその根本の爪母(爪を作る組織)を部分的に摘出し、爪の端が生えてこないようにします。爪の幅が狭くなり、変形や食い込み部分がなくなります。手術翌日からシャワー浴が可能となり、創部も洗浄し軟膏を塗布します。術後2週間程度で抜糸します。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全、再発などの合併症があります。爪の端が生えてこないため爪甲が変形する可能性があります。

巻き爪

爪が丸まって爪の下の皮膚をつかむように巻いてしまう状態です。爪の変形だけではなく、骨にも突出や骨棘などの変形を伴っていることがあります。爪が巻いていても痛みがまったくないこともありますが、爪切りが難しくなり、爪が伸びて生活に支障をきたすことがあります。主な原因として、ハイヒールなどの先端の細い靴による爪の圧迫が考えられます。また、足趾に力のかからない寝たきりや車椅子の方、足に麻痺がある方にもよく見られます。爪切り指導、フットケア、ワイヤーなどの矯正具などの保存的治療で改善しない場合や症状を伴う場合、手術を選択することがあります。手術では、変形した爪を除去し、爪の下の爪床を平らに戻して、新しい爪が平らに生えるようにするものです。爪の下にある骨が突出していれば、平らに削ります。術後はテーピングなどを行い、足趾先端が隆起し爪甲の成長障害が起こらないようにケアが必要です。手術には、感染、疼痛、出血、血腫、発赤、腫脹、縫合不全、再発などの合併症があります。

(当院ではワイヤーなどの保存的治療は行っていません。)

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